生きたまま指を切り取られ、皮を剥がされ、耳を引きちぎられた…ヤバすぎる「猟奇殺人」の“意外な犯人”
平凡な主人公が抱える壮絶な過去
Netflixで独占配信された「イカゲーム」や「地獄が呼んでいる」が世界的なヒットになるなど、2021年はサスペンスの映像作品が注目を集めた1年だった。
日本の漫画市場においても、デスゲームをはじめとして、人の生き死にをテーマとしたサスペンス作品は根強い人気を誇っている。特にアプリやWEB上での人気は絶大で、『サマータイムレンダ』や『復讐の教科書』など、同ジャンルから数多くのヒット作が出ている。
そんななか話題を集めているのが、父親が猟奇殺人鬼だった過去を持つ主人公が、過酷な運命を背負い、惨劇に巻き込まれていくミステリーサスペンス『親愛なる僕へ殺意をこめて』(井龍一/伊藤翔太)。
SNS上では、「どんでん返しのでんどん返しで常に展開が読めなくて急でホントジェットコースターだった。」「クライムサスペンスものが好きな人は間違いなくハマると思う」「めくるめく展開、ほんとヤバい!」「久々に漫画一気読みした。面白かった。」と、多くの絶賛の声があがっている。
いったい何が読者をそこまで惹きつけるのか? サスペンス展開と克明なバイオレンス描写の連続に、思わず息を飲んでしまう本作の魅力を紹介したい。
主人公の浦島エイジは、一人暮らしをしている20歳の大学生。実の父親が15年前に起きた女子大生連続猟奇殺人事件の犯人「殺人鬼LL(八野衣真)」だという秘密を周囲に隠しながら大学生活を送っている。ある朝、エイジが目覚めると、同じ大学の美女・雪村京花が隣で寝ていた。“エイジから告白されて付き合っている”という京花だが、エイジにはここ数日間の記憶がなく、まるでタイムリープしたかのような感覚に陥るが、脳天気なエイジは成り行きで京花との交際をスタートさせる。そして、時を同じくして「殺人鬼LL」を模倣したかのような惨殺事件が発生する……。
