12月20日に最終回を迎える綾野剛さん主演の連続ドラマ『アバランチ』(カンテレ/フジテレビ系 月曜22時~)。巨悪に捻じ曲げられた正義のために戦う集団「アバランチ」メンバーのひとり・明石リナを演じているのが高橋メアリージュンさんだ。ほかの「アバランチ」メンバーを演じるのは、綾野剛さん、木村佳乃さん、福士蒼汰さん、千葉雄大さん、田中要次さん。アバランチが対峙する“ラスボス”官房副長官・大山を渡部篤郎さんが演じている。
「アバランチ」とは何なのか。なぜ彼らは正義のために動くのか。ドラマスタート時には一切情報は明かされなかった。回を追うごとにわかったのは「アバランチ」が立ち向かうのは、自分の目的のためなら他人をどう犠牲にしてもかまわないと思う面々だということ。そのラスボスには、日本版CIA創立という目標のために国民の犠牲をもいとわない官房副長官の大山がいる。
明石リナは元自衛隊特殊工作部隊で、クールながら熱い心を持った女性。第3話では彼女がなぜアバランチに加わることになったのかが描かれていた。アクションも話題となっている高橋メアリージュンさんに、ドラマ撮影が終わった直後、『アバランチ』への想いを伺った。

6年前からキックボクシングを始めていました
明石リナを演じた『アバランチ』も、いよいよ最終回。クランクアップしたばかりなので、正直まだ終わったという実感がありません。もう少し時間がたったら、ジワジワと感じてくるのかもしれませんね。
私は6年ほど前から格闘技を習っています。なかでも一番力を入れているのがキックボクシング。他にジークンドーや柔術の稽古にも参加しています。以前から格闘技の試合を観るのは好きだったのですが、2014年に映画『キカイダーREBOOT』に出演したことをきっかけに、「いつでも動ける体にしておこう」とジムでのトレーニングを始めたのです。
もともとアンジェリーナ・ジョリーが大好きで、アクション女優への強いあこがれもありました。『キカイダーREBOOT』の時も、これを機にアクションのイメージがついたらいいなと思っていたんです。なので『アバランチ』への出演が決まった時は、「待ってました!」という感じで本当に嬉しかったですね。
オファー時にいただいたときのリナの情報は「元自衛官」で「アクションシーンがある」ということくらいでしたが、「やりたい!」と迷わずにお返事して撮影に臨みました。当初は台本も一部分しか完成しておらず、全容がわからないまま始まった印象があります。慎重に役を築き上げていかないと怖いなと思っていたので、完璧に役作りをすることは避けていました。
そんななかで、チーフ監督として参加し、1話と5話を担当された藤井道人監督ともお話しする時間があって。「リナという寡黙な女性の思いをアクションで表現しよう。言葉じゃなく、体や表情で表そう」と軸を決め、自分なりのリナ像を組み立てていきました。
最初のうちは、カメラが回っていない時もなるべく喋らないようにして、劇中でのアドリブにも参加しないよう気を付けていました。実はアバランチの仲間がたくさん(アドリブを)振ってくださるので、危ないシーンもいっぱいあったんです。頑張ってスルーしていたため、ずいぶんノリが悪い奴だなと思われたのではないでしょうか(笑)。
