幼心に刻まれたマスコミの怖さ
花田さんは1995年、東京都杉並区生まれ。
子供の頃の記憶といえば、土俵で活躍する父親とプライベートを嗅ぎまわるマスコミの姿が中心だという。
「相撲の立会いって、下手したら死んでしまうくらいの衝撃があるじゃないですか。
それをテレビで見るのは、他のスポーツやバラエティを見るのとは、まるで違う感覚でした。
『お父さん大丈夫かな』『怪我しないかな』、それ以上に『死んじゃうんじゃないか』と心配しながら見ていましたから」

「マスコミの方がいつも家を取り囲んでいました。だから窓も開けられないし。カーテンは年がら年中閉めていました。
母が幼稚園まで迎えに来てくれても、出口にカメラマンが張ってるから、一緒に出られないんです。そういうのがあって、当時はカメラマンがめちゃくちゃ嫌いでしたね」
「昔のカメラマンって本当に酷かったんですよ。車で移動していても、高速の入り口にカメラマンが張っていて、突然ボンネットに乗ってきて写真を撮ろうとしてくるんです。GPSみたいなものを車につけられたこともあります」