2021.12.23

「ポスト東京五輪」の日本スポーツは“改革ラッシュ”…「ユニークな改革」を見せた競技は…?

“次世代型プロリーグ構想”の未来
大島 和人 プロフィール

JHLは社団法人で、企業の株主に相当する社員は各チーム。彼は理事会のトップで業務執行のリーダーだが、チームの支持がその地位の前提だ。経営者は選手以上に厳しい評価にさらされるポジションで、そもそも今回の新リーグはリーグが経営機能を一手に背負う仕組み。外部人材である葦原は、より強く成果を求められる。

「Bリーグがスタートして、今も生き残っている選手は約50%です。経営者は参入審査前から今まで残っている社長って14%しかいません。経営者も売上や集客で成果を出さなければ切られる――。それがプロの世界です。選手のプロ化より経営のプロ化のほうが激しい世界かもしれませんね」

どれだけのチームが新リーグの構想に乗るか、そこは未知数だ。当然ながら皆を納得させる前例はない。建物と同じでどんなに“設計”が良くても、施工にはまた別のリスクがあり、完成までにはおそらく様々なアクシデントが起こる。しかし葦原はその厳しさを背負った上で、改革に漕ぎ出そうとしている。

葦原一正氏/撮影 栃久保誠
【プロフィール】
葦原一正(あしはら・かずまさ)
1977年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科卒業。
2003年外資系戦略コンサルティング会社「アーサー・D・リトル(ジャパン)」入社。その後、「オリックス野球クラブ(オリックス・バファローズ)」を経て、2012年に新規参入した「横浜DeNAベイスターズ」に入社。立ち上げメンバーとして主に事業戦略立案、プロモーション関連などを担当。

2015年からは「公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)」に入社し、男子プロバスケの新リーグ(B.LEAGUE)立ち上げに事務局長として参画。「公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)」理事も兼務し、主に国際関連業務にも従事。

2020年、「株式会社ZERO-ONE」設立。スポーツビジネスに関するコンサルティング業務を行う。2021年4月に一般社団法人日本ハンドボールリーグ初代代表理事就任。
著書に『日本のスポーツビジネスが世界に通用しない本当の理由』(光文社)などがある。
 

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