from Farm
自然に寄り添って生産された農作物
熟して皮に黒い点々が出た頃が最高においしい!
編集Kセレクト
「生活クラブのバランゴンバナナ」

栽培期間中に化学合成農薬や化学肥料を使用せずに栽培したバナナ。「いのち・暮らし・自然を守る」ことをテーマに、約30年前から日本との交易を開始し、現在フィリピン国内5つの島・地域で生産者たちの暮らしを応援、さらに共生の地球環境づくりを目指す品物。
K's Comment
「ねちっとした食感と甘すぎない自然な風味。昔、熱帯の国で食べたバナナのような野生感があって、これぞバナナ! という感じ。輸入に頼らざるを得ない果物は、せめてフェアトレードのものを選びたい。少々高くても、味にも生産背景にも納得して買える品」
取材を通じて知った真摯な姿勢と味に感銘を受けました
菓子研究家
福田里香さんセレクト
「苗目のエディブルフラワー」

千葉県鴨川市の山間で、無農薬・無化学肥料でハーブやエディブルフラワーの「栽培」と「採取」をする農業法人。エディブルフラワーは、葉の部分や花弁もすべてそのまま食べられる。その辛みや苦味、香りが、肉料理や魚料理のアクセントに。
Fukuda's Comment
「無農薬・無化学肥料で育てた200種類ものハーブやエディブルフラワーは豊かな香りを放ち、味も力強く、圧巻のおいしさです。山の恵みをいただく“採取”のために、里山の再生も手がける代表、井上隆太郎さんの仕事は、サステナブルで美しい」
開けるのが毎回楽しみな野菜の玉手箱~!
フォトグラファー
衛藤キヨコさんセレクト
「ぼちぼち農園の野菜セット」

兵庫県丹波市で農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てる農園。おまかせの通販セットには、ふだんスーパーには並ばないような珍しい野菜が入ることも。それぞれの野菜の名前と特徴、おすすめの調理法が丁寧に書かれたメモが同封されるのもうれしい。
Eto's Comment
「野菜ってこんなに甘くて、味が濃いんだと初めて教えてくれた〈ぼちぼち農園〉さんの野菜。味付けするのがもったいないくらいおいしいので、シンプルな調理法でいただくようにしています。主に新聞紙を使った無駄のない梱包の仕方に、いつも感心しています」
友人の取り組みを応援する気持ちを込めて
〈ランドスケーププロダクツ〉スタッフ・〈ROIRO〉主宰
清水彩さんセレクト
「SKURO Farmのコシヒカリ」

石川県津幡町笠野の山間の地域にある小さな集落、七黒で、農薬の量を通常の半分以下にして育てた有機特別栽培米コシヒカリ。農家が減り、田畑や山林が荒廃しているなか、米作りを通して地域や集落のこと、農家が果たすべきことなどの課題と向き合っている。
Shimizu's Comment
「身につけるものも食べるものも、できる限り、知っている人が作るものを選ぶようにしています。ヴィンテージショップの経営者として知り合った〈SKURO〉さんが地域のためにお米を作っていると知り、食べてみたらおいしくて。応援したくなりました」
ずっしりみっちり大きくてみずみずしいニンニク
フォトグラファー
在本彌生さんセレクト
「すばる八幡平の八幡平バイオレット」

ニンニク農家の遠藤さんの手によって70年間守られてきた、岩手県で唯一の在来種、八幡平バイオレット。越冬して栄養を充分に蓄えるため、大きくてずっしりと重いのが特徴。紫色の外皮が美しく、熟成された強い旨味と繊細な香りをあわせ持つ。
Arimoto's Comment
「岩手県八幡平市で、就労継続支援や高齢者ケア、障がいグループホームの運営に携わる〈すばる〉の農業部門では、可能な限り農薬を減らして農作物を育てています。いろいろな農産物がおいしいのですが、看板商品である八幡平バイオレットは特に素晴らしい」
初めて見る野菜にドキドキ、ワクワク
ブックデザイナー
福間優子さんセレクト
「手のひら厨人の野菜セット」

東京から静岡県の富士宮市へ移住し、農業を始めた田中久美子さん。年間50種類ほどの野菜、大豆や米も育てる。野菜に加えて米と自家製味噌が入ったセットなど、予算に合わせて相談に乗ってくれる。同封される手書きのお品書きには、あふれる野菜愛が!
Fukuma's Comment
「田中さんが自家採取する固定種を使って育てられた無農薬、無肥料の野菜は、形は不揃いなこともありますが、本来の野菜の美しさ、愛らしさがあります。それぞれの野菜が甘かったり、苦かったり、自然の力強い味がするのが何より好きです」