2021.12.25
『news zero』人気のウラで…TBS『news23』に囁かれる、打ち切りの噂
テコ入れしても伸び悩み
12月に入り、各テレビ局では来春の改編に向けた議論が本格化している。
そんななか、ある番組の存続をめぐって、TBSが大紛糾している。
「上層部が、報道番組『news23』の打ち切りを検討していると、社内中の噂になっているのです」(TBS局員)
'89年に、故・筑紫哲也氏をキャスターに迎え放送を開始した『23』は、同氏の死去後も、出演者を刷新しながら続いてきた「報道のTBS」の顔とも言うべき番組だ。
そんな金看板の打ち切りが囁かれている背景には、テレビ業界を取り巻く環境の変化がある。
「近年のクライアントは、ターゲットとする視聴者層が見ていない番組へのCM出稿を大幅に絞り込むようになっている。とりわけ、視聴者が40代以上の男性に偏りがちなニュース番組は、広告が入りにくくなっているのです」(前出・局員)
TBSの場合、今春から4~49歳を「重点ターゲット」と捉え、広告出稿の増加を狙う編成方針にシフトすることを発表している。
『23』も、オープニングに人気アニメ監督・新海誠氏を起用したり、8月からは小川彩佳キャスターの相方として、好感度の高い国山ハセンアナウンサーを起用するなど、視聴者の若返りに向けた「テコ入れ」が図られてきた。だが、効果はあまり上がっていないという。