2021.12.26
# ビジネス

銀座の高級寿司店が、あえて「回転寿司」にチャレンジした「深い理由」

若手職人の「育成の場」だった

マルハニチロの調査(https://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/news_center/news_topics/20210324_research_sushi2021.pdf)によれば、月に1回以上回転寿司を訪れる人は約35%、回転寿司デートをしたことがある女性は5割にも上る。

寿司ネタもバラエティに富む。マグロやサーモンといった不動の人気ネタから、肉や天ぷらといった変わり種、さらにはフライドポテトやラーメン、うどん、ケーキやパフェなどのサイドメニューも回る。

「銀座おのでら」が回転寿司に進出

ここまで普及してきた回転寿司では、もはや新たな展開やコンセプト、驚きや発見は生まれないのではないか。

そう思われていたところで、これまでにはない新しい回転寿司が表参道に2021年10月8日オープンした。

それは、ONODERAフードサービスが運営する「廻転鮨 銀座おのでら本店」だ。すぐ隣には「立喰鮨 銀座おのでら本店」も同時オープンした。

廻転鮨 銀座おのでら本店(筆者撮影)
 

ONODERAフードサービスは、2021年3月期で連結売上950億円、2021年4月1日時点でグループ従業員数 2万1899人という、ONODERA GROUPの傘下にある。1983年に北海道で創業したONODERA GROUPは給食事業に始まり、2005年にはJリーグの横浜FCに資本参加し、2016年には海外での人財事業、2019年には東京明日佳病院の経営も開始するなど、手掛ける事業は幅広い。

レストラン事業にも力を入れており、世界5地域12店舗を展開している。この中心にいるのが、2013年4月1日銀座にオープンした「鮨 銀座おのでら」だ。期待を上回るサービスとネタの上質さで、銀座の中でも一目置かれる存在となった。

SPONSORED