2021.12.23
# マンガ

親が遺した「借金」を相続したくない…40代兄弟の「もくろみ」が外れた、遺産相続の罠

2022年に実施される法改正によって、相続のルールが大きく変わることが予定されている。相続に注目が高まるなか、青年漫画誌「イブニング」にて連載中のマンガ「相続探偵」(原作:西荻弓絵、漫画:幾田羊)が大きな話題を集めているのをご存知だろうか。

人の数だけ相続があり、相続の数だけ事件がある…高齢化社会となった日本は、まさに大“争族”時代。本作では、相続にまつわるトラブル専門の探偵・灰江(はいえ)が難解な問題に挑んでいく――。

「相続探偵」(原作:西荻弓絵 漫画:幾多羊)

記事前編では、IT関係のプログラマーとして働くAさん(44歳)のケースを紹介した。大学時代の恩師にAIの研究開発費として500万円を貸していたが、恩師亡き後、その相続人である息子兄弟から「相続放棄」する旨を告げられる。

「あの兄弟、正直お金に困っているような様子じゃありませんでした。なのに私の借金は返せないなんて、そんなのやっぱりおかしいですよ」と嘆くAさん。果たして貸した500万円は戻ってくるのだろうか――。

 

「遺産を放棄させない」ためには?

Aさんは恩師であるI教授に500万円を貸与する際に借用書を作成している。金銭消費賃貸契約である以上は、元々の500万円は返す義務がある。返済期限の定めのないお金の貸し借りの場合、貸した人は借りた人に対し催告をすることができると民法591条1項に定められている。つまりAさんの金銭消費貸借契約は有効である。

「相続探偵」より

だが、相続人の言う通り、“相続放棄”されてしまうと、この賃金はチャラにされてしまう。そこで灰江はAさんに一つ方法があると提案する。それは「遺産を放棄させない」ことだという。

実は、死後遺産が使われている形跡があれば“相続放棄”は原則認められない。つまり、「I教授の遺産が死後使われた痕跡」を調査で見つけ出せばいいのだ。

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