米中は中国恒大債務危機問題のもみ消しを図るつもりなのか?

その先は結局、世界「複合危機」だ
大原 浩 プロフィール

デフレ経済からインフレ経済への転換

結局、デフレ経済からインフレ経済への転換によって、米中どちらも大きな痛手を受ける。中国も米国もデフレ経済の成功組だが、そのデフレは明らかに終わりインフレ経済が急速に迫ってきているのだ。

また、米国の債務上限問題は中間選挙以降まで先送りされたが、もしこの問題が片付いても、大量に発行される見込みの米国債を誰が買うのか?共産主義中国はもちろん、欧州や日本もそれぞれ自国のことで手いっぱいだ。

インフレになれば当然金利を上げてその進行を止めなければならない。インフレにもかかわらず「利下げ」を実行してリラの暴落を招いたトルコのエルドアン大統領の愚かな行為を笑うことは簡単だ。しかし、これから先進国の政治家たちは賢明な判断を行うであろうか。

 

実際、日本も含めて現在の世界経済は超低金利と借金による莫大な財政支出に支えられているのだが、それらはインフレ経済においては「禁じ手」である。

インフレにもかかわらず利上げや財政緊縮に対してかなりの政治的圧力がかかると予想される中で、政府や中央銀行は「禁じ手」を排除した、「正しい政策」を推進できるであろうか。

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