日本人の誇り「ウォシュレット」が海外では使われない驚きの理由【2021年ベスト記事】

週刊現代 プロフィール

温水洗浄便座の習慣的な使用は、あなただけでなく、妻や娘など家族にも悪影響を与える可能性がある。女性への健康リスクも非常に高いのだ。

前出の荻野氏が語る。

「女性は肛門から近い位置に尿道と膣があるため、温水洗浄便座の定期的な使用による健康被害のリスクが男性よりも高まるのです。具体的には、肛門に当たって飛び散った水による膀胱炎、膣炎の感染リスクが指摘されています」

特に、膀胱炎が引き金となり他の疾患を併発した場合、生命が脅かされることもある。

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「実際に診察した例として、温水洗浄便座の利用が習慣となっている女性が膀胱炎をきっかけに命を落としかけたケースがありました。温水洗浄便座の使用により、膀胱に大腸菌が侵入し、膀胱炎を発症したのです。

それが慢性化したため炎症の範囲が広がり、腎盂炎を発症してしまった。最終的に彼女は腎臓から流れ出した細菌により、敗血症を併発しました。敗血症になってからは脳麻痺を引き起こし、2週間もの間生死をさまよったのです」(荻野氏)

直接死につながるとは思われていない膣炎、膀胱炎といえども、侮ることはできない。その根本的な原因である女性の温水洗浄便座の使用に関しては、より慎重に考えられるべきだろう。

 

また、近年増加傾向にある早産と温水洗浄便座には、相関関係が見られるという。

「温水洗浄便座の使用により飛び散った大腸菌が膣に侵入し、細菌性膣症と呼ばれる膣炎を引き起こすのです。

これは妊娠中の女性が発症すると、破水の原因になる。そのため細菌性膣症を患った妊婦は妊娠を継続できず、早産を起こしてしまうことがあるのです」(前出・荻野氏)

このように、温水洗浄便座の使用が多くの健康上のリスクを抱えていることが理解されているからこそ、海外では普及が進まないのである。

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