2022.01.07
# ビジネス

知らずにやっていた…!「ロジカルに考えられない人」が陥りがちな3つのポイント

社会人なら身についていてしかるべき「ロジカルシンキング」。しかし、できているようで、できていない人が多いようだ。ロジカルに考えられる人、考えられない人は、何が違うのか? 500種類以上の企業研修を提供する株式会社リカレントの松田航社長が、「ロジカルに考えられない人」が陥りがちな3つのポイントを指摘する。

あなたは本当にできていますか?

今も昔もロジカルシンキングのトレーニングは大人気です。私が代表を務めるリカレントでも、ロジカルシンキング研修は売れ筋の1つです。当社ではどの研修でも料金が一律のため、昨今では少し高難易度のクリティカルシンキング研修が増えてきている印象はありますが、求められているものは同じです。

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どの企業でもロジカルシンキングに悩んでいるのだな、と思いますが、弊社の中でも割と悩んでおります。

論理的に考えられていないという自覚があるのであれば、トレーニングすればどうにかなります。しかし、自分は論理的に考えられている、と思っている人を矯正するのは骨の折れる作業ですよね。

そこで本稿ではロジカルに考えられない人が陥る3つのポイントについて見ていきます。自分が、そうなっていないかの確認とともに読んでもらえたらと思います。

 
(1) 論理を飛躍させている

自分はロジカルだと思っている人にありがちなのがこれです。ロジカルだと思っていなくても、経験値で仕事ができていると思っている人にも当てはまります。論理を結論までさっさと飛躍させるパターンです。

自分の中で結論が決まっていて、何を話していてもそこに議論が行き着きます。また思考をサボっている人もこのパターンに陥ります。

例えば、こんな会話。

「ここのところお店の売り上げが落ちているのは、うちの洋服に魅力がなくなっているからですよね」

「そうそう、だから若い人が買いたいような洋服をもっと置かないと」

「ライバル店には人が入っているものね。じゃあ、若い人向けの洋服をセレクトして置くようにしましょう」

「どんな洋服がいいかしら?」

お店の売上低下の原因も、ライバル企業の動向の状況も、それに対する対応もすべて思い込みです。

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