2022.01.07
# ビジネス

知らずにやっていた…!「ロジカルに考えられない人」が陥りがちな3つのポイント

松田 航 プロフィール

これはさすがに論理の飛躍だらけの例ですが、我々も無意識にこんな会話をしてしまうことがあります。

例えば、「この商品の成長率を持ってきて」と言われた時に、「過去3年の平均値を提出すればいい」と考える。自分がそうだと思い込んでいるので、たちが悪く、論理的でないことに気が付きません。

「思い込み」「思いつき」での発言や行動は、ロジカルシンキングから遠い姿です。

 

「演繹法」と「帰納法」の注意点

(2) 演繹法と帰納法の注意点を理解していない

論理的に考えるというのは、元をたどれば演繹的に考えるか、帰納的に考えるかのいずれかです。なので、論理的に考える際には、演繹か帰納かどちらかで思考をすることになります。

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「演繹」は、与えられた命題から、論理的形式に頼って推論を重ね、結論を導き出すこと。

「帰納」は、個々の具体的な事例から一般に通用するような原理・法則などを導き出すこと。

「先生が白板を使わないと評価が下がる傾向にある。A先生は白板を使っていない。A先生の評価は低くなるはずだ」は演繹法です。

「顧客Aさん、顧客Bさん、顧客Cさん、顧客Dさん、顧客Eさん、みんなこのようなご指摘をしています」は帰納法。

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