アベノミクスは追い風参考記録
悪夢の民主党のように経済活動の邪魔をしなかったことは評価できるが、アベノミクスがもたらしたとされる結果は「追い風参考記録」といえよう。
2008年をはさんで、2003年~2011年に日本経済はどん底をつけ、2012年からは急速に自律回復した。
「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」を2010年に発刊したのも、日本経済は、2008年に大底をつけ、これからは「発展期」に入ると考えたからである。
ちなみに、当時は沈滞ムード一色で日本の将来は暗黒だと思う人々が大半であった。したがって、このような本を出版すると「頭がおかしい」と思われかねない時期であり、実際そのような反応も多かった。
残念ながら2011年3月の東日本大震災・福島原発事故を予想できなかったが、「長期的に日本経済が復活の道筋に入った」との見通しは間違っていなかったと思う。
だから、第2次安倍政権が始まった時には「日本経済復活の準備」はすでに整っていた。安倍政権の功績はそれを邪魔しなかったことである。
アベノミクスの中でも、黒田バズーカなどとも呼ばれた超金融緩和やバラマキ政策は蛇足である。
これから「日本政府」はこの蛇足のつけを払わなければならないのだが、その費用を将来的に負担するのは結局国民である。