2021.12.25
# エンタメ # ビジネス

『呪術廻戦0』と『鬼滅の刃 遊郭編』、比べて見えた制作サイドの「決定的な違い」

「制作スタイル」が全然違う

対照的な2つのアニメ制作会社

2021年12月24日、待望の『劇場版 呪術廻戦0』が公開された。公開に先駆け、12月4日には入場者特典小冊子「呪術廻戦0.5 東京都立呪術高等専門学校」が合計500万人に配布されると発表された。昨年の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』公開時に用意された特典小冊子「鬼滅の刃 煉獄零巻」が450万人だったことを考えると、同等もしくはそれ以上のヒットが予想されていると思われる。

『劇場版 呪術廻戦0』公式ホームページより
 

実際、12月21日の時点で、都内で23日深夜からの最速上映を行なう4館のチケットはすべて売り切れており、公開初日からかなりの好成績を叩き出すことは確実だ。

『呪術廻戦0』およびテレビシリーズ『呪術廻戦』の制作会社である株式会社MAPPA(以下、MAPPA)の代表取締役社長を務める大塚学氏は、同作のテレビシリーズ終了後の取材で「これだけプレッシャーのかかる作品を手がけられた半年は、会社として相当成長できた時間だったと感じています」と語っている。

プレッシャーの源は、言うまでもなく同じ週刊少年ジャンプ誌発のアニメ作品『鬼滅の刃』の大ヒットだろう。同時に発言の「会社として相当成長できた」との部分にも注目したい。

2000年代以降、日本のアニメの映像作品としての完成度は、急速に向上した。制作工程のデジタル化や、質の高い作品を求めるファンの声が大きくなったことなど、様々な要因が考えられるが、その結果個々のスタッフやキャストだけでなく、全体を統括する制作母体としてのアニメスタジオ=制作会社に注目する人々が次第に増えてきているように思う。

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