2008年に大ブレイクしたお笑いコンビ・ジョイマン。一時は「一発屋芸人」と呼ばれ、サイン会にお客さんが一人も来ないという事件も起こったが、ここ最近再ブレイク中なのは【前編】『再ブレイク中のジョイマン高木「“芸能界の底”を見て、吹っ切れたんです」』の通りだ。
その原動力の一つが、ボケの高木晋哉さんが日々Twitterにて発信しているラップ。後編では、ラップネタと高木さんの「言葉のセンス」について、じっくり伺っていきたい。

※写真撮影時のみ、マスクをはずしました。
出会うはずのない言葉同士の“違和感”
高木さんの芸能生活を支えてきたのは間違いなくラップネタだが、その出発点はどこにあるのだろうか。
「もともと、言葉と向き合うのが好きだったんだと思います。大学も早稲田の教育学部国語国文学科に入りましたし、本を読むのも好きでした。芸人として自分に何ができるのかわからずくすぶっていたとき、ラップネタに出会って“これだ!”と感じた瞬間が確かにありました。
特に最近、ラップネタを考えることの楽しさを改めて実感しましたね。今年の元旦から夏くらいまで、YouTubeで毎日1節ラップ動画を公開していましたが、2ヶ月くらい……60個ほど出したところでネタ切れになってしまって。
そのとき、自分が60個のラップを10年以上使い回していたことに驚きました。そこから、やばいと思って新作ラップをたくさん作ったのですが、やはり作っていて面白いなって再確認しました」