漫画/泰三子 文/FRaUweb

警察ドラマの女子会シーン?

「警察ドラマの女子会シーン」
そういって、「ああ、あれね!」とピンとくるドラマが今まであっただろうか。

2021年夏クールのドラマとして放送され、12月28日~31日まで日本テレビ系列で一挙再放送されている『ハコヅメ~たたかう!交番女子』(11時55分~)は、まさに「今までになく女子会シーンが多い警察ドラマ」である。

戸田恵梨香さんと永野芽郁さんのW主演による「今までにはない警察ドラマ」は、映画やドラマ、アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」による2021年夏(7月1日~8月31日の間)に放送されたドラマを対象に満足度を調査「2021年夏ドラマ満足度ランキング」3位に輝いた。

「今までにはない警察ドラマ」といわれる理由のひとつは、リアルな警察官の日々が描かれていることにある。原作の泰三子さんは元警察官。だからこそ「普通の人間」としての警察の一面も描けるし、ドラマにはならないような問題――UFOが飛んでいるんです、とか、落とし物しました、とか――そういう様々な問題に直面していることも描かれている。大きな事件でなくても、その人にとって大問題なことに、警察の方々は真剣に向き合っている。少なくとも町山交番を中心とした警察官の必死ぶりはそれが明らかで、お仕事ドラマとして新しい警察官の姿を教えてくれる。

その「新しい姿」の代表的なシーンが「女子会」というわけである。

そこで一挙再放送記念『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』無料試し読み企画第3弾は、「その後の女子会」が描かれた最新刊19巻その159「町山山賊シスターズ」をお届けする。

 

藤部長が「隠れ蓑」にできるほどの頻繁な女子会

たとえば、藤部長は川合から「明日のお休みどうしているんですか?」などと聞かれると、「明日は女子会」といってはぐらかす。実際何をしていたのかはドラマのネタバレになるので差し控えるが、実際同期の女子会も、川合や牧高と部屋での女子会も頻繁に行っているから、一切バレない。レストランで食事をすることもあれば、川合の部屋(先輩たちの部屋ではないのだ)でワインとキムチという絶妙な組み合わせの飲み会をすることもある。

では、ドラマが終わった藤部長や川合たちはその後「女子会」をどうしていたんだろう。『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』19巻のその159「町山山賊シスターズ」で描かれたある日の女子会が、まさにその一日を描いている。

ちなみにその女子会に、飛び込みで入ってしまったのが、ドラマでは山田裕貴さんが演じた山田。部屋に入るや否や、「男の後輩に一番モテる奴は誰だ選手権」に巻き込まれてしまう。藤部長は相変わらずである。

(c)泰三子/講談社『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』19巻より

ドラマ最終回での藤部長の「秘密」が明らかになったあと、「このメンバーの」女子会があることを嬉しく思う人は多いだろうし、さらなる驚きのカップルのことも描かれている。ドラマを愛した人たちにはたまらないだろう。

さらに、女性の警察官たちがある程度の年齢になったときに周囲から寄せられる「逆風」の現実も見えてくる。「そろそろ結婚しないのか」の風、結婚したら「子供はいつ?」の風、育休時の「ゆっくりできていいね」の風、仕事すれば「子供が可哀想」の風……、これは女性の警察官のみならず、多くの女性が経験すること。思わずその女子会に参加したくなる人は多いのではないだろうか。

(c)泰三子/講談社『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』19巻より

さて、ドラマは、「超優秀な捜査一課の刑事・藤部長が町山交番に来た理由」が明らかになり、終了する。2021年の夏、ドラマの最終回放送後は、「ハコヅメロス」「何を楽しみにすればいいのか」「続編希望!」という声がSNSを飛び交った。

「続編希望」。その可能性を大いに信じたい。なぜならば原作は終わっておらず、町山交番でもその後の人生が描かれているからだ。

戸田恵梨香さんが演じた藤部長が、永野芽郁さんが演じた川合が、三浦翔平さんが演じた源や、山田裕貴さんが演じた山田が、今も原作の中で息づいている。19巻の「その後」を読むと、「きっとまた『リアルのハコヅメ』にも会える」と思えるのである。