「灰皿ひとすじ」の企業が開発した、最先端の「無水灰皿」が凄かった…!

見ル野栄司の「シブすぎ技術放浪記」
見ル野 栄司 プロフィール

しかしこの無水灰皿だと、中から吸い殻を取り出して、可燃ごみとして捨てるだけなのです。

©見ル野栄司

喫煙所の灰皿という狭い世界で広いシェアを掴んだこと自体、目の付け所がいい!
私は好きです。

吸い殻を潰して消火する仕組み

この無水・ローラー式灰皿Clear Cigarette Careには、他にも工夫がなされているのです。

Clear Cigarette Careで使われているゴムローラー(筆者撮影)
 

このゴムローラーは吸い殻を圧縮するために収縮するようになっていて、メカ機構的にも非常にシンプルで効率のよい設計になっています。形状は拳銃の弾倉に似ていますが。

あと、二つの深いスリッド(切れ目)が入っているのですが、これがミソです。

落ちてきた吸殻は円筒であるため、ローラーとの間に入っても空回りしてしまう可能性があります。

それを防止するために、吸い殻にローラーを密着させるよう、スリッドが入っているのです。このアイデアにいきつくまでに、開発陣は結構苦労したのではないでしょうか。

©見ル野栄司

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