「受験する余裕はあるんだね」
しかし、事態はこれだけは終わらなかった。容子さんは「卒園対策委員」というものに任命されたという。
「今まで、ママ友つきあい自体が苦手だから、保育園の行事や他のママとの交流を避けているつもりでした。しかし小学校受験に専念するためだったと思われたのか、『受験が終わったら時間があるよね!今まで何もしなかった分、亜紀ちゃんママは卒園対策委員やってよ』って言われたんです。
卒対と呼ばれているのですが、卒園アルバムの準備や、送迎会の店の手配、先生への色紙や花の準備、卒園する園児たちへの手作りマスクづくり…。すべて1人でやるわけではないですが、ものすごい負担です…。こんなにもわが家の小学校受験が周りからよく思われていなかったなんて…」

卒対を押し付けられたころ、容子さんは、同じクラスのママたちが作っていたグループチャットに招待された。そこで、はっきりとグループチャットの存在を知ったそうだ。