アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 Part6』、実はある意味「神回」を期待できるワケ

いよいよ1月7日地上波で放送
※本記事は一部ネタバレを含みます。

ジョジョ6部、ついにアニメ化

テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険Part6 ストーンオーシャン』が12月1日からNETFLIXで配信開始され、TV(Non-English)部門で早くもTOP10入りを果たしました。地上波では1月7日からMXテレビなどで放送が開始されます。

荒木飛呂彦氏による原作漫画の連載が週刊少年ジャンプで始まったのは1986年。その後、掲載誌の変更やいくらかの中断を経ながらも35年にわたり連載し続け、2021年の夏には第8部が完結しました。テレビアニメ版は2012年に第1部から放送されたのを皮切りに第5部までアニメ化され、満を持しての第6部の放送です。

 

『ジョジョの奇妙な冒険』の物語の基本軸となるのは、イギリス貴族にルーツを持つジョースター家の子息・ジョナサンと、とある事情からジョースター家の養子になったディオという男の因縁です。二人の対立に端を発する闘いが世代を超え、時代を超えて続いていきます。

第1部の主人公はジョナサン・ジョースター(通称ジョジョ)、第2部の主人公はジョナサンの孫のジョセフ・ジョースター(通称ジョジョ)、第3部はジョセフの孫の空条承太郎(くうじょう・じょうたろう……条と承で「ジョジョ」ですね)、一方でディオはDIOとかDioとか呼称は変わりますが、やはりずっと深い因縁を持った存在として物語に影響を及ぼしていきます。

ところで、ずっと『ジョジョ』を読んでいる人でも、ちょっと知っているだけの人でも、この6部が少し「食わせ物」であると認識している方は多いかもしれません。

たしかに、世間的に人気なのは2部や4部だったり、「スタンド」というジョジョの看板とも言える超能力が登場したのは3部だったり、連載時に一旦中断を挟んだのは5部終了時点だったりするので、6部以降にちょっとマニアックな雰囲気があるのは事実です。

物語を追ってみても、序盤の戦闘がやたら複雑だし、終盤のひたすら大きくなっていくスケールもかなり強烈ですから「ややこしい」「とっつきにくい」「何をやってるかわからない」などという感想も連載当時からちらほら耳にしたものです。

しかしながら、反面この6部はジョジョの中でもすごく油ののった時期というか、エネルギーがほとばしりすぎている部でもあると自分は思っています。週刊連載の速さによって生まれるドライブ感とライブ感に加え、敵味方とも出てくるキャラクターに面白い奴が多すぎるのです。

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