「デキる人」がやっている、「よいアイデア」を思いつくための情報アウトプット術
大量の「よくないアイデア」がカギ人生を変えるための情報アウトプット
外からやってくる情報をダイエットして、自分の興味や価値観に基づいて選べるようになったら、次に考えたいのがそれを新しいアイデアや、アウトプットにしていく習慣です。

アウトプット先は、手帳、日記、SNS、ブログ、仕事における企画といったものから、生活全般における行動の変化、あるいは著作や写真や動画といったクリエイティブなものまで、なんでも含みます。まとめるなら、外からやってきた情報が知的生産につながっている状態を目指すことが目標になります。
民族学者の梅棹忠夫氏は、この知的生産という言葉について「人間の知的活動が、なにかあたらしい情報の生産にむけられている」(『知的生産の技術』岩波新書より抜粋)状態と指しています。
知的という言葉を使っていますので、学術的な活動やまじめで高尚な活動しか含まれないのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ここでいう知的とは、むしろ「自分の頭で考えている状態」と言い換えてもよいものなのです。
「自分の頭で考える習慣」が重要
いかに名著や古典と称される本を読み、優れた人の言葉に触れたとしても、その情報をデータのようにとりこんだだけの状態は生産的とはいえません。ましてや、その情報に何も付け加えることなく受け売りするだけの状態は、他人の情報に振り回されているだけです。それは知的でもありません。
ほとんどの人が、膨大な情報をさばくことは上手になれます。一日中ネットを見ていることも、SNSに張り付いていることも苦痛ではないでしょう。しかしそこからなにか知的な生産につながる活動につなげるには、もうひと工夫が必要になります。