フリーアナウンサー中村仁美さんのFRaU Web連載「騒がしくも愛おしい日々」(毎月1回・第1水曜日更新)。さまぁ~ずの大竹一樹さんとの結婚後、母として、妻として、そして一人の女性として、感じたこと、考えたことを、中村仁美さんならではの目線で綴っています。
今年は次男くんが小学校に進学する節目の年。赤ん坊だった子供たちが少しずつ手を離れ、成長していくことを喜ばしく思いつつも、少し寂しい気持ちも……。そんな気持ちを紛らわすべく、中村さんが最近トライしたこととは? 子どもが幼かった頃の思い出を振り返りつつ、今の思いを綴っていただきました。
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愛しい次男ももう小学生に……!
明けまして、おめでとうございます。
みなさん、どんな年末年始をお過ごしですか?
我が家は、長男と次男がクリスマスにサンタクロースからもらったおもちゃの銃を、家の中でバンッ! バンッ! と撃ち合い、そして落ちている弾を拾った三男がその弾を嚙みちぎり、長男・次男が激怒、驚いた三男が泣き叫び、声だけを聞きつけた夫が大声をだし……。

相変わらず騒がしい大竹家ですが、今年は、次男が小学校に進学する、我が家にとっては節目の年です。
年末あたりから、そろそろひらがなを覚えた方がいいんじゃないか、と心配した私の両親が、カルタやひらがなのワークブックなどを駆使し、次男に働きかけてくれるのですが……。
「たいがの【た】だね」と、自分や家族の名前から始まり、息子達が毎日のように連呼している【う】とか【ち】などはゲラゲラ笑いながら、身近なものに紐づけて覚えようとしています。【へ】の時なんぞは、四つん這いになり、長男の顔におしりをむけて「準備完了! 発射!!」と、下品極まりないことをしておりました。
この流れでいくと、【し】は、恐らく“あれ”でしょうね、と思っていたら「ああ、【し】ね。漆黒の翼の、【し】ね」
急に??
このままのペースでいくと、読み書きができるまでには、気が遠くなるような時間が必要ですが、楽しく笑いながら、どうにか4月までに覚えてくれれば、と淡い期待を抱いています。
こんな風に、次男にはいつも驚かされ、そして笑顔をたくさんもらっています。
兄と弟に挟まれ、上からも下からも理不尽な状況に追い込まれるポジションで、それでもめげずに明るく元気、誰よりも甘えん坊の次男。
赤ちゃんのときは、抱っこでしか寝てくれなかったり、長男にはなかった吐き癖があり、授乳後によく口から母乳をたらんと垂らしていた次男。
少し大きくなってからは、私がしゃがんで顔を近付け、目を見ながら真剣に叱っている最中に、ふいにチューをしてきたり、テーブルの下の食べカスを拭いていると、背中に抱きついてくる次男。
「オレのことはいつ抱っこしてくれるんだよっ!!」と、ふてくされながら叫ぶ、愛しい愛しい我が家の次男。
そんな次男が、ああ、もう小学生になるなんて。
一緒に文房具屋さんに行こう! 教科書を入れる棚も買わなきゃね! 体操着袋や給食袋をかっこいい生地で作ってあげるからね!
入学準備ですら、今から楽しみなんですが、4月からランドセルを背負って、長男と並んで歩いている姿を想像しただけで……
もう~たまりません!!