2022.01.21
# ライフ

「だから派遣の私を選んだの…?」エリート社員に遊ばれた女性の“大きな後悔”

「信じて待つ」ことの落とし穴

国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和2年分)によると、正規雇用と非正規雇用の年間の平均給与には大きな差があることが見て取れる。

平均給与は、正規雇用496万円に対し、非正規雇用176万円。女性に限れば正規雇用384万円、非正規雇用153万円だ。

月収20万円に達しない給与でのひとり暮らしは家計は厳しく、誰かに頼りたいと感じるのは無理はない。しかし、その依存心が人を見る目を曇らせるとしたら……。

恋愛、結婚から不倫まで、男女関係についての取材に定評あるライター、亀山早苗さんが聞いたある派遣社員の女性のケースを見てみよう。

私、そんなにいけないことをした?

人生は思い通りにはならない。頭ではわかっていても、実際、思い通りにいかないと人は嘆く。他人を恨むことさえある。ただ、非正規雇用が増えた今、当人だけが悪いとは言い切れない側面も大きい。

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「どうしてこんなことになっちゃったのかなと思う日々です。私、そんなにいけないことをしたんだろうかと」

暗い表情でそう言うのは松田奈美さん(38歳・仮名=以下同)だ。夫は昨年秋に家を出ていき、今は自宅で4歳の長女とふたりで暮らしている。

地方の高校を卒業し、都内の大学に通うために上京して20年。東京暮らしがふるさと暮らしを越えた。それでもまだ「東京にはなじめない」と感じることが多いそうだ。だからといって故郷に帰ることもできない。

「うち、本当に山奥なんですよ。父はすでに亡く、兄一家が実家にいる。私が帰ると義姉が嫌な顔をするし、母も義姉に遠慮してる。そんな環境で子連れで戻るわけにはいきません」

 

それでも大学生活はそれなりに楽しかった。当時は若かったから、東京でやっていけると感じることもあった。だから都内で就職を決めたのだ。

「でももともと人づきあいがうまいほうでも社交的でもなかったんでしょうね。大学で友だちづきあいをするのと会社の中の人間関係とはまったく違っていました。一生懸命やっているのに要領が悪くて上司に怒られ、同僚から疎んじられている気がして、3年でうつ状態になって休職、半年後に復帰したけどやはりうまくいかず、27歳のとき会社を辞めました。思えばあそこから人生が狂ってしまったように思います」

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