投資は「怖いもの」ではない
それに投資というと「大金がないとできない」とか「毎日、長時間パソコンの画面を見て値動きをチェックしなきゃいけない」「失敗したらあっという間に元手が0円になってしまうもの」というイメージを持っている人が多いことでしょう。

おそらくFXで大損したとか、株を持っていたけど不祥事が起こって株価が暴落した、など、どこかで見聞きしているので、脊髄反射的に「投資=怖いもの」のイメージが定着してしまっているのだと思います。
でも、投資商品のすべてが、大金を投じて短期間にガッと成果を出すために、日々刻々と変わる値動きを見ていなければならないものではありません。
長期的にじっくり構えるからこそ成果が出る投資法もあるのです。そのやり方を紹介したのが拙著『自由に生きるための地味な投資で2000万円』です。
そして、先ほどお伝えしたように日本も徐々にインフレになっています。同じ100万円を持っていても、数年、数十年後には80万円のものしか買えなくなっているかもしれません。
ですから、その100万円を運用し、増やしておかなければ、あなたの資産は減る一方なのです。
その意味で、投資はあなたのお金を守ってくれるものです。日本で最もインフレ率が激しかったのは、1941~1945年の太平洋戦争をはさんだ15年間だそうです。なんとこの15年間で物価が300倍になったというのだから驚きです。
このとき一番ダメージを受けたのは、銀行預金だけをしていた人です。それはそうですよね。物価が300倍になっても、銀行預金の金額はそのままなので、300分の1の価値しかないということになります。