コロナ禍にあえて「電車の定期券」を買ったら「めちゃお得なこと」がわかった…!
日本経済の「起爆剤」にもなる…?コロナ禍で不要不急の外出が増えている背景には、じつは「通勤定期券」があった――そんな意外な現実を前編記事『コロナで「通勤電車の定期券」が売れなくて、日本中でこれから起きる「悲しい現実」』では紹介しました。ここからオミクロン株の猛威が高まればさらに定期券は売れなくなる可能性がありますが、そのとき日本ではどんなことが起きるでしょうか。経済評論家が自腹で定期券を買って使い倒したら、逆に定期券を使うことでいままで享受できていた意外なメリットが見えてきました。
定期を自腹で買って分かった! 外出を楽しくする方法
コロナ禍であらためて感じたことは「定期券とはサブスクリプション消費である」ということです。
月額いくらで使い放題という商品なのでそれを利用して不要不急でも電車に乗るのがコロナ禍以前の日常でしたが、サブスクを止めたとたん、私の中での電車が無意識に都度払いの商品に変わってしまったのかもしれません。
そんな考えからデルタ株の第五波が消失した今年の11月、自腹で定期券を買ってみることにしました。

私は首都圏JRの中央線沿線住まいです。仕事でよく向かうのは新宿駅を通過して東京駅方面なのですが、それが前述のように週1~2回しか出かける用事がありません。
そこで考えて、これまで一度も買ったことがない定期券を買って、あまり行かない駅で降りてみることにしたのです。
具体的な候補がふたつ。そのうち11月に購入したのが渋谷発、新宿経由吉祥寺までの定期券。12月は中野発、やはり新宿経由で赤羽までの定期券を買うことにしました。
どちらも片道220円区間で一か月の定期券代は6580円。6か月定期にすればずっと安くなるのですが、今回は試験的に一か月あまり行かない方面をサブスクしてみて生活にどのような変化がおきるのか実験してみることにしたのです。