【花森ぴんく×中田あすみ】特別トーク!大人気少女マンガ「ぴちぴちピッチ」のヒミツ、お話しします

現代ビジネス少女マンガ部 プロフィール

るちあの第一声に込められた思い

──2003年から2004年にかけて放送されたアニメ『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』、『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア』について振り返っていきたいのですが、花森先生はアニメ化が決まった際にどのように思いましたか?

花森:嬉しいという気持ちしかなかったですね。当時はまだ、右も左もわからない状態だったので……デビューできたことも、『なかよし』に掲載されることも、アニメ化されることも、全部「嬉しい」しかなかったです。自分のキャパ以上にお仕事をたくさんいただいていたので、追いつくのに一生懸命だったというのもあります。

──コミックスにある先生の振り返りメモからも、大変そうな現場の様子が伝わってきました。

花森:いま見ると「そこまで書かなくても」っていうぐらい書いているので(笑)、ちょっと恥ずかしいんですけど……当時は若さの力で突っ走っていました。

2002年に刊行された第1巻(c)花森ぴんく・横手美智子/講談社

──中田さんは『ぴちぴちピッチ』が声優としてのデビュー作でしたが、るちあ役に決まったときはどのように感じましたか?

中田:小学生の頃に『なかよし』をずっと読んでいたので、「なかよしで連載されている漫画のアニメの主役をやれる! 何それー!」って、夢のように思って本当に嬉しかったです。

──プレッシャーは?

中田:当時の私は中学生だったので、あまり感じていなかったと思います。それよりも「ワクワクする、楽しそう、嬉しい!」というポジティブな気持ちのほうが大きかった印象です。オーディションのこともよく覚えているんですが、歌を歌ったり、セリフを読んだりと……初めての経験ばかりでしたが、とても楽しかったですね。

──るちあ役に決まり、アフレコが始まってからはいかがでしたか。

中田:自分がやっていることが正解かどうかもわからなかったので、不安はありましたが……第1話の一番最初のセリフが「それじゃあ行ってきま~す!」だったんです。その第一声が、私自身の「ここからアニメのお仕事を頑張ってやっていこう!」という気持ちも込めたセリフになったような気がします。「不安もあるけれど、とにかく思いっきりやろう!」と思いました。

──花森先生は、声が吹き込まれたるちあを見てどう感じたのでしょう。

花森:「動いてる! 喋ってる!」って、本当に感動しました。最近またアニメを見返しているんですが、いまのあすみちゃんのお話を聞いて、もう一度あの「行ってきま~す!」のところを見たくなりました。

中田:え~、恥ずかしいです(笑)。

 

──先生はアニメ化される前から「このキャラクターはこういう声かな?」とイメージされていたのでしょうか。

花森:海斗だけは「こういう声をイメージしています」と、当時の担当さんに伝えていました。そこだけはなぜか、すごくこだわりがあったみたいで。

──ほかのキャラクターについては、「これ」というのは特になかった?

花森:そうですね。最初から「原作とアニメは別もの」と思っているところがあったので、「アニメーションと声優さんが作りだすキャラクターってどんなだろう? どういう子ができあがるんだろう?」と楽しみにしていて。

当時の担当さんも「こうしてほしいとかってある?」と聞いてくださいましたが、「現場の方たちに自由に動いていただいて、それをいち視聴者として楽しませていただきたい」とお伝えしていました。だから、アニメでキャラクターたちが動いて喋っているのを見たときは、すごく嬉しかったですね。

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