松田聖子・神田正輝に「今のお気持ちは?」、“無配慮声かけ”をしたテレビ局のウラ事情

片岡 亮 プロフィール

たとえば、結婚発表や謝罪会見など、タレントの所属事務所が開くものであっても、各メディアの取りまとめ役をデスクが担うことになる。代表質問者の選定や、質疑応答の時間配分などにも口を出す。

「これがタレント側にとってはかなり重要で、たとえば聞かれたくないNG質問も、タレント側からでなく、取りまとめ役から事前に周知させることで、タレント側がその質問を『避けた』のではなく、『マスコミ側の自主規制だった』というかたちにすることができますからね」(前出スタッフ)

ある不倫タレントの謝罪会見では、有力な芸能デスクが音頭を取り、報道陣に「和やかムードにさせよう」として、意図して許す空気を作ることだってあった。

 

敏腕デスクが不在だった

では、今回の神田正輝と松田聖子のケースはどうか。このクラスの超大物になると当然、芸能デスクの仕切りが入るのが通例で、事前に当人たちの意向を汲むことができた。

「だから、芸能デスクが『今日は質問を控えよう』と言えば、それは統一できたはずでした。でも、その仕切り役の敏腕デスクが不在で、ディレクターが無駄な質問をしてしまったわけです」(同)

しかし、従来はそこまで有力な存在が芸能ニュースを仕切っていたのに、なぜ担当者ひとりが不在となっただけで、進行がうまくいかなくなるとはどういうことなのか。それを引き継ぐ後任はいなかったのか。

関連記事