【メゾ ピアノ×少女漫画】「シンデレラコレクション」はオシャレに悩む小中学生の憧れだった
子どもの頃、どんな少女マンガを読んでいましたか? クラスの中では、なかよし・りぼん・ちゃお・花とゆめなど派閥が分かれていたり、応募者全員サービスのグッズが欲しくて切手を送ったり、夏の増刊号の怖い話特集がトラウマになったり…。
そんな「懐かしい〜〜!」と思わず身悶えしてしまうような記憶が再び!
現代ビジネス少女マンガ部は第2弾がスタート。「なかよし」に続き、平成期にマンガ誌「ちゃお」に連載されていた懐かしの作品を毎週火曜日にリレー形式で紹介します。
無料試し読みもありますので、ぜひ当時のときめきを思い出してみてください。
オシャレに興味がないわけじゃないけど…
第24回で取り上げるのは、「ちゃお2003年1月号」よりスタートした「シンデレラコレクション」。「はじけてB.B.」「天使なやつら」「原宿バンビーナ」「くるりんぱっ!」などの人気作を生み出してきた、今井康絵さんの連載作です。
同じく2003年に連載がスタートした「ちゃお」作品を振り返ってみると…
・バブっとネコてん
・ポケットモンスター チャモチャモ☆ぷりてぃ♪
・デ・ジ・キャラットにょ
・すてきに!ドリームステージ
・ビューティー・ポップ
・オトナになるもん!
どれも懐かしい人気作がラインナップに並んでいます。
「シンデレラコレクション」は、ちゃお2003年1月号から2005年3月号まで連載。ファッションブランド「Mezzo piano(メゾ ピアノ)」とのコラボ作品でもありました。
あらすじを見てみましょう。
<私、ニーナ!小学6年生です。友達はみんなオシャレに夢中。私も全然キョーミがないわけじゃないけど…お母さんがキビシーせいもあって、いつもダサイ服を着ていマス…。そんな、私がなんと読者モデルに応募することになり…?>
「自分を好きになりたい」
主人公の夏川ニーナは小学6年生。最上級生として周りがオシャレに目覚めるなか、厳しい母親の影響で洋服なんて興味ナシ。学校指定のダサいジャージで登校してクラスメイトを呆れさせています。でも実は「本当はオシャレになりたい!でも、何をどーしたらオシャレになる訳!?」と年相応の悩める女の子なのです。
けれども、ひょんなことから、クラスのファッションリーダー的存在である松木旭に弱みを握られ、ジュニアファッション誌の読者モデルに応募することに。そこからニーナのとびきり最高な青春がスタートするのです――。
何といってもニーナの好感度が抜群! はじめはコンプレックスの塊で、「オシャレな人にあたしの気持ちなんてわかんない」「どーせ何着たって似合わないって思ってるクセに…そんなのわかってるよ」「だけどあたしだって女のコだもん、かわいくなりたい!!」と、同じくオシャレ初心者の小中学生たちにぐさぐさとセリフが刺さりました。
そんなニーナがスタジオで輝くモデルたちに出会って「自分を好きになりたい」「変わりたい」と決意し一歩踏み出す姿に、勇気づけられた方も多いのではないでしょうか。

ファッション業界が舞台とあって、誌面はとても華やか。登場人物たちの着こなしもオシャレで参考になりました。パステルカラーやラメ、デニムのフリルスカート、ラグランTシャツーー読み返すと、なつかしさに悶絶すること間違いありません…。
小学6年生だったニーナも物語が進むにつれて中学に上がり少しずつ大人の女性へと近づいていきます。旭との恋の行方は? ライバルモデルとの決着は? いつも前向きで負けず嫌いなニーナ。読むと必ず笑顔になれる青春譚です!