「正月に太った」すべての人に医師が伝えたい「ダイエットの事実」

原理原則はたった1つ
世良 泰 プロフィール

「〇〇だけダイエット」に傾倒するよりも…

ダイエットや減量は皆さんが気になるところで、巷には多くのダイエット法が溢れています。〇〇ダイエット、××だけすれば絶対痩せられる!といった宣伝は非常に多く、流行しては消えていく、ということを繰り返しています。

ダイエットの原理原則は非常にシンプルなため、こういった流行のダイエット法によって結果的に減量に成功する人は一定数いると思います。これはそのダイエット法が原理原則の部分に影響するためです。そのため流行のダイエット法が全て完全に間違っているわけではないのですが、多くの人に分かりやすく伝えるために極端な方法となっていたり、大事な原理原則の部分が伝わっていないことが多かったりします。

どのようなダイエット法も確かに続ければ成功する可能性はありますが、食生活が偏ってしまうことで減量したものの体調が悪い、となってしまっては元も子もありません。ダイエットをする場合にはその方法のデメリットについても考える必要があります。

 

そもそもなぜ太ってしまうのか

そもそもなぜ多くの人が太ってしまうのでしょうか。

医療の現場では基準となる体重として、20歳頃の体重を聞くことがあります。中年期(55歳より前)に、20歳前後の体重よりも5kg以上体重が増加した人は2.3kg程度の体重増加に抑えた人と比較して、高血圧や2型糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患の危険性が増加することが研究により明らかになっています(1)。

20歳頃の体重というとかなり前のものと感じるかもしれませんが、年齢のせいにせずに体重を保つことが健康に繋がることは明白です。ではなぜ人は年齢を重ねると太ってしまうのでしょうか。

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