2022.01.27

習近平の「焦り」…毛沢東、トウ小平には「できなかった台湾問題」に取り組むワケ

偉大な指導者として歴史に名を残したい
橋爪 大三郎 プロフィール

習近平には「実績がない」

西側の人びとは、民主化は当たり前だと考える。民主主義は正しい。それ以外のやり方があるだろうか。そして無邪気に、民主化をほかの国に押しつける。

中国共産党にとって、民主化は、中国共産党は政権の座から下りなさい、である。

共産党のほかに、まだ政党があって、選挙でどれが政権につくか決める。共産党が国家と人民を指導する、という原則が崩れる。中国共産党の否定であり、中国百年のナショナリズムの否定である。

受け入れられない、と思う。

photo by Gettyimages
 

トウ小平はだから、天安門の学生たちに、軍を差し向け、銃弾を放った。

今回の「歴史決議」でも、「動乱」とされている。武力によって、共産党の政権を維持しよう。この決意は、習近平の考えと同じである。

トウ小平と習近平は、どこが違うか。

トウ小平の時代、中国は弱かった。習近平の時代、中国は強くなった。すると、考え方と行動が違ってくる。

どう変わるか。このように変わる。

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