2022.01.14
# エンタメ

『カムカムエヴリバディ』深津絵里が「18歳のるい」を演じた“深い意味”

若い役者2人を繋ぐのに適任だった
堺屋 大地 プロフィール

健気にささやかな幸せを求めていただけの安子に、次々と降りかかった理不尽な不幸。

戦時中、空襲で母と祖母は亡くなり、父はそのショックで鬱のようになり一度は回復したものの最終的には病死。恋を実らせて結婚した夫は出征して戦死してしまいます。そして夫との間にもうけた最愛の娘・るい(子役)からは、とある行き違いで誤解を受け、「I hate you(大嫌い)」と告げられ、失意のまま彼女と離れてアメリカへ渡るのでした。

長い朝ドラの歴史のなかでも上位に食い込むであろう鬱展開でしたが、その悲劇の連続を一身に受けるヒロインに、はじける笑顔が魅力の上白石さんが抜擢されていたのが、とても意外で驚かされたのです。

初代ヒロイン安子を演じた上白石萌音さん[Photo by gettyimages]
 

ほんわかしていたり元気だったりする役の印象が強い上白石さんがヒロインを演じるということで、筆者は明るく楽しい物語になるだろうと勝手に思っていたのですが、予想は大ハズレ。喜怒哀楽で言うと“哀”の要素が圧倒的に色濃い物語となっていました。

ただ、上白石さんが安子を熱演したことで、その悲劇性が強烈に引き立ったのもまた事実。制作陣は上白石さんのポジティブなパブリックイメージを逆手に取り、ある種の「ミスリード」を狙っていたのかもしれません。

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