2022.01.13
# 韓国

韓国経済のアキレス腱である「外貨保有」、その現状に隠された「知られざるリスク」

外貨保有の最新状況

1月5日に昨年末時点での韓国の外貨保有額が公表された。外貨保有は政府が保有する外貨建ての準備資産である。通貨危機などが発生して外国に対して外貨建て債務の返済が困難になった場合に使用するともに、自国通貨の減価を止めるための為替介入にも使用する。

韓国銀行〔PHOTO〕Gettyimages
 

韓国では1997年の通貨危機時に外貨保有が十分なく、韓国政府が通貨危機を収束させることは不可能な状態であった。1997年の通貨危機は、IMFなどが金融支援を行うとともに、主要先進国の政府が自国の債権銀行から対韓国債務の繰り延べの約束を取り付けるなど、国際機関や先進国の協力により収束した。

韓国は1997年の通貨危機時の教訓から外貨保有を十分に積み上げることに重点を置くようになった。その結果、現在は世界でも10位以内に入るほど外貨保有を有する国となった。そこで今回は、2021年末の外貨保有額について解説するとともに、韓国の外貨保有の特徴や問題点などにも触れることとしたい。

韓国の外貨保有額は、1997年末には204億ドルに過ぎなかった。しかし外貨保有はその後着実に増加し、2001年末には1000億ドル、2005年末には2000億ドル、2011年末には3000億ドル、2018年末には4000億ドルを超えた。そして2021年末は4631.2億ドルとなり、前年末より4.5%増加した。

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