仮面ライダーとの戦いに散った愛しき怪人たち
『仮面ライダー』放送開始から50年を迎えた仮面ライダーシリーズ。そのゆるぎない主役はもちろん仮面ライダーたちですが、番組を支えてきた陰の主役といえば、ショッカー怪人をはじめとする悪役の怪人たちでしょう。
怪人にも注目して、これからも『仮面ライダー』を楽しみたいと思ったあなたに、仮面ライダーとともに誕生したヒーロー雑誌「テレビマガジン」編集部が、エポックメイキングとなった怪人たちを紹介します。
2冊そろえれば『仮面ライダー』から『仮面ライダーリバイス』までの仮面ライダーと怪人を網羅できる書籍『決定版 オール仮面ライダー&全怪人超百科 昭和編 増補改訂』と『決定版 オール仮面ライダー&全怪人超百科 平成・令和編 増補改訂』をもとに、50年の歴史を彩った1800体を超える怪人たちのなかから選りすぐりました。
あなたは何体の怪人をご存知でしょうか。
すべてはここから! 怪奇 蜘蛛男
『仮面ライダー』第1話に登場した蜘蛛男こそは、本郷 猛を誘拐し、本郷の恩師・緑川教授を亡き者にした、秘密結社ショッカーの記念すべき改造人間第1号です。
脱走した本郷を追跡したことから、仮面ライダーの初バトルの相手となり、ライダーキックをあびて、泡とともに消滅という最期を迎えます。

怪奇色が濃かった当初の『仮面ライダー』のなかでも、第2話の蝙蝠男とともに視聴者である少年たちの心に爪痕を残した怪人といえるでしょう。
この「第1話と言えばクモ怪人」という伝統は、テレビシリーズだけでも『仮面ライダーアマゾン』のクモ獣人、『仮面ライダーBLACK』のクモ怪人、『仮面ライダークウガ』のズ・グムン・バ、『仮面ライダー龍騎』のディスパイダー、『仮面ライダー響鬼』のツチグモの怪童子、『仮面ライダーカブト』のアラクネアワーム、『仮面ライダーキバ』のスパイダーファンガイア、『仮面ライダードライブ』のロイミュード(スパイダー型)と、脈々と受け継がれているのです。