さまざまな設定の怪人たちがぞくぞく登場!
『仮面ライダースーパー1』の後期に、初めて最初から異星人であることを明かしている首領、ジンドグマの悪魔元帥が現れます。
ジンドグマの怪人はキラーナイフ、火焔ウォッチといった道具をモチーフとした怪人なのですが、モチーフの模索はこれが最後になります。
それにかわるのが、敵組織の在り方です。
『仮面ライダーBLACK』の敵、暗黒結社ゴルゴムこそ原点回帰的な意味合いでショッカーの流れをくむものでしたが、『仮面ライダーBLACK RX』の敵、クライシス帝国は正面切って地球を狙う侵略者で、怪人も獣人系、魔物系、ロボ系、異星獣系と、特にモチーフを待たないモンスターもぞくぞく登場しました。
そしていわゆる平成仮面ライダーシリーズの第1弾『仮面ライダークウガ』の敵、グロンギは悪の組織とは違い、殺人ゲームを楽しむ怪人の集団でした。
この作品以降は個々の怪人というよりは、その出自に関してのこだわりの設定による妙味を楽しむように変化していきます。

『仮面ライダーファイズ』のオルフェノクは、一度死んでよみがえった人間だけが変身することができるという怪人でしたし、『仮面ライダー電王』のイマジンは、見る人のイメージで姿が決まる未来人の精神体でした。
また『仮面ライダーエグゼイド』のバグスターはゲーム病の患者から分離して誕生するため、戦う仮面ライダーたちも医師が変身をしていました。
仮面ライダーの敵は仮面ライダー?
そうした平成の怪人なかでも衝撃的だったのが、『仮面ライダージオウ』に登場するアナザーライダーです。なんとモチーフは、今までの作品で活躍した仮面ライダー!
アナザーライダーのトップバッター、アナザービルドは仮面ライダービルドが怪人化したような姿から、かくせぬ邪悪さをまき散らし、仮面ライダージオウに襲いかかります。
さまざまなアナザーライダーが登場した果てには、アナザージオウまで出現し、仮面ライダージオウと対峙するという熱い展開がくり広げられました。

そして今、放送中の『仮面ライダーリバイス』のデッドマンたちはバッタ・デッドマンを筆頭に、人間の邪念がバイスタンプにより怪人化したものですが、特徴的なのはそのデザインです。
デッドマンのデザインをされている久 正人さんのツイートによると、悪魔との契約書が折りたたまれて、折り紙状の怪人になるというイメージだとか。
なるほど納得です!
仮面ライダーと怪人たちとの戦いは、まだまだ私たちを楽しませてくれそうです。
Ⓒ石森プロ・東映