2016年に福岡さんは「東京や徳島で出会った人たちと何かできる場所を」とイベントスペース〈OLUYO〉を徳島市に構えた。徳島県の24市町村をイラストレーターとともに巡り、名所や名産をイラスト化して展示会を開く企画も進行中だ。「徳島でフェスを開催するとき、まず地元の知り合いを通じて“徳島とのつながり”を結び直すところから始めた」という福岡さんは、どんな企画でも、顔を合わせて手と手を取り合うところから始めるという。

〈OLUYO〉では毎月イベントを開催。2019年には那賀町へのツアー企画も実施した。

「おもしろそうって思ったことを形にしているだけなんです。身近な人やファンの方に『楽しかった』『また徳島に来たい』って思ってもらえたら。自分の手の届く範囲のことしかできないし、そういう小さな積み重ねをしていきたいと思っています」

 

阿波女は働き者だといわれる。新しいことに次々と挑戦していく姿もまた、“阿波女らしい”のだが、福岡さん自身は「阿波女だといわれたことはない」と笑う。

「子どもが生まれてから、女らしくとか男らしくって、とくに必要ないんだなって感じるようになったんです。この子が自分らしく元気で育ってくれればそれでいいなと」

結婚・出産を経た福岡さんは、現在、徳島県内で暮らしている。東京で1回目の緊急事態宣言が明けた2020年5月末に里帰りし、ドライブの途中に立ち寄った海辺で走り回る愛犬を見て移住を決めた。

「東京にいた頃は、自分の弱点を隠そうとたくさんの武器を装備して闘っていたんです。でも、いまは丸裸。なんにももっていない。だけど、自分が嫌いじゃなくなった」

いま、時間をかけて心ゆくまで音楽制作をしているという福岡さん。“チャットモンチー(済)”となった第二章を、自分らしく軽やかに歩く。

●情報は、FRaU2021年12月号『FRaU TRAVEL TOKUSHIMA』発売時点のものです。
Photo:NAMAZU Text:Kanako Mori

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