2022.01.21
# 不動産

「湾岸タワマン」の値上がりが止まらない…!人気物件の「意外な共通点」とは

テレワークは浸透したものの…
針山 昌幸 プロフィール

もし、新築時に購入し、今売却したとしたら、少なくとも3000万円程度は差額が発生します。

新築マンションの購入時には諸経費が約5%かかりますので、4000万円×5%=200万円。中古マンションの売却時には仲介手数料が3%かかって、7000万円×3%=210万円。そうすると3000万円-200万円-210万円=2590万円が利益として発生することになります。

ちなみに居住用不動産の場合、利益が3000万円以内であれば「3000万円控除」という制度を利用することが出来るため、2590万円の利益はまるまる手元に残ります。それに加えて、「20年弱の期間を家賃なしで生活できた」という見方もできるでしょう。まさに不動産ドリームといえます。

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新築で買うには「勇気」が必要だった

今でこそ利便性が高く注目が集まる湾岸エリアのタワーマンションですが、新築時は買うのになかなか勇気がいる物件が多かったのが実情です。

たとえば「Brillia有明スカイタワー」は、りんかい線の「国際展示場駅」、ゆりかもめの「有明駅」が利用可能という都心へのアクセスの良さや、パーティールーム・ゲストルームなどの共用施設の充実ぶり、管理の良さで人気を集めるタワーマンションですが、新築時はかなり“尖った”マンションでした。

2009年の販売開始時には有名俳優を抜擢したCMを放映。その内容は、背景にレインボーブリッジや有明の森の映像が映し出されて、俳優が「ここどこ?」と呟くというもの。まだ有明エリアの知名度が低かったことを逆手に取った”名CM”でした。

今でこそ国の戦略特区に指定され、住友不動産による複合超大型商業施設「有明ガーデン」が完成し、生活利便性が高い有明エリアですが、Brillia有明スカイタワーができる前は、駅前のコンビニぐらいしか買物ができる場所がありませんでした。Brillia有明スカイタワーと共にスーパーが1軒できたものの、そこで満足できなければ隣のお台場まで足を伸ばす必要があったのです。

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