主にインスタグラムで「結局怖いのは人間だよね」というテーマで漫画を描き、54.5万人(2022年1月現在)のフォロワーがいる、ちなきちさん。今までは主にご自身の実体験を中心に漫画を作成していたそうですが、多くの方から「私もこんな怖い体験をしました!」「ぜひエピソードを漫画化してほしい!」という意見があり、現在はエピソードを公募し、漫画化したものを投稿しています。
その中でも反響を呼んでいるのが、子どもを連れて出て行った妻と、原因に全く心当たりがない夫の夫婦のすれ違いを描いた作品『僕と帰ってこない妻』。インスタグラムに投稿するたびに多くのコメントが寄せられています。
家族のために転職を考える夫
ごくごく普通の夫婦に起きたすれ違いを描いた漫画『僕と帰ってこない妻』。主人公の和樹は「家族サービス」をしっかりするという自称イクメン夫。誰もが羨む円満な夫婦関係だったはずなのに、ある日突然「書置き」を残して妻・雪穂と子供が出ていってしまいます思えば雪穂と和樹の関係性に変化があったのは、雪穂の妊娠が判明したときからでした。
妊娠発覚当初の明るく前向きな生活は続かず、雪穂のつわりが始まったことで二人の生活が一変します。特に雪穂は「切迫流産」と診断されたことで、会社で「存在自体が迷惑」と言われてしまうなど、立場が悪くなり、退職せざるを得ない可能性が出てきてしまいました。
憔悴していく雪穂の目の当たりにし、今後、自分ひとりが働く場合の収入に不安が生じる和樹。転職したほうがいいのだろうかと実父に相談しますが、今の会社は世間的にも信用があるし、このまま頑張った方がいいと反対されてしまいます。
そんな中、職場で先輩から飲み会の誘いを受けます。雪穂のつわりが始まって以来、家事を手伝うことを優先した和樹は、残業せず退勤していたことで、上司から目をつけられボーナスをさげられてしまっています。これからは自分が稼いでいかなければならない、というプレッシャーもあり、評価を気にして参加するか迷いますが……。
それでは続きをご覧ください。
