それだけ経営陣の怠慢により超割安に放置され続けている企業を外国人投資家やアクティビスト、ヘッジファンドなどが「アンダーバリュー株」として貪欲に買い進めているので株主構成が大きく変化している表れなのだと思います。
多くのアクティビストが様々な手法で眠りこけてしまっている日本企業経営陣の目を覚まさせて株価を上げてくれれば、ニッポンの国富が増えて老後の心配も減るのですが、ターゲット企業にとってみれば気付いた時には既に手遅れという危険性すら孕んでいます。
個人投資家は、この流れをどう生かすか
しかし、我々個人投資家にしてみれば、アクティビストの動きというのは、いい指標になりそうです。アクティビストというのは、わかりやすく言えば、「顔の見える、目的の見える仕手筋」みたいなものなのかもしれません。
1980~1990年代において我々個人投資家は「仕手筋」や政治絡みの「永田町筋」などというものを実態も内容も把握できないまま、不確かな手探り状態だったので、噂と希望的観測を頼りにいかに提灯を付けるかということに躍起になっていました。
現在ではアクティビストが大量株保有報告を堂々と提出し、エンゲージメントという形で企業に要求する目的も非常にはっきりしているので、個人投資家が提灯を付けるには最適なのではないかと思うのです。
では、具体的にどういったアクティビストがどういった切り口でどの銘柄へどれくらい投資し、ターゲット企業に何を要求しているのでしょうか。