
【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#35】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない……」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第35回目のテーマは「自分のやり方」について。
洗濯物や皿洗いなど、家事のやり方は人それぞれ。そう頭では分かっていながらも、実際に自分とは違うやり方でしてもらうとなんか気になる……。今回はオギャ子さんがお母様とのやりとりの中でムッとした出来事をご紹介。またその出来事を通して反省したことを教えていただきました。
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。

オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
「自分のやり方」だけが正しいわけじゃない
\右にスクロールしてお読みください!/
子育てとは少し話がズレるのかもしれないですが、母と娘である私も親子といえば親子(というか親子だろ)。
私も結婚して毎日家事をするようになったら、だんだんと自分の洗濯の仕方、掃除の仕方、料理の仕方など、自分なりの方法を見つけていきました。
そんなある日、母に頼まれて洗濯を干す事になったんです。
私の洗濯の干し方はまず洗濯機から直接洗濯物をガッサァァァァァと一気に取り出して、ぐちゃぐちゃのままカゴに入れます。
そして物干し場に運んだらそこで一枚ずつ取り出して、パンパンと伸ばし、ハンガーにかけていきます。
干す段階でキレイに伸びていれば良いと思ってこのやり方をしています。
するとその様子を見つけた母がすっ飛んできて、「ちがうちがう!! そうじゃない」と言って横からふんだくったかと思えば、私が洗濯機から取り出した洗濯物を一度全部戻しました。
母のやり方は私とは少し違っています。
まずは洗濯機の中から一枚ずつ取り出し、濡れている洗濯物を一枚ずつ畳み、カゴに重ねていきます。
一枚ずつキレイに畳んだ洗濯物をカゴに入れて干し場に運んでいき、今度はパンパンと伸ばしながらハンガーにかけて干していきます。
私と母の洗濯の干し方では、母の方が「洗濯機から取り出す段階で一度畳む」と1工程多いのです。
でもこれって……どちらのやり方が良いとか悪いとかではなくてそれぞれでいいと思うんですよね。正直、頼まれてやってるのにいきなり「ちがう」と言われ、全部やり直しをされ、むっとしました。
「任されたからやったのに、結局自分でやっちゃうんだったら頼まないでよ」と思いました。
でも……私も同じようなこと知らないうちにやっていたなぁ~~とその時気づいたんです。「あ、あの時の夫や子ども達も今の私と同じような気持ちだったのかな~~」と。
その昔、まだ亭主関白で家のことはほとんどしなかった夫が洗濯を干してくれる瞬間がありました。その時の私は干してくれてありがたいのはありがたかったのですが、やっぱり自分の干し方と違うので気になってしまったんですよね。
なのでつい「そうじゃなくてこう……」と口を出してしまいました。
夫に対してはこちらも気を使って、機嫌を損ねないようにうまいこと伝えられるよう心がけていたのですが、子どもに対しては……“母親だから”ってのをいいことにズバズバ否定してしまったりなんかして……。
せっかくお手伝いしようとしてくれているのに「もういいから! いいから!」とあっち行かせようとしたり、せっかく手伝ってくれてるのに「ちがうちがう!」と自分がやり直ししちゃったり、結構がっつり酷いこと言っちゃったな~……なんて、この時「手伝ってあげたい」と思ってやっているのにやり方を否定される悲しさを実感しました。
ごめん、子ども達。
大人になってからの私でさえ自分のやり方を「そうじゃない」と否定されたら「むっ……」となるのに、まだまだ経験不足、これからどんどん学んでいく子どもに対して「そうじゃない」と否定してしまうような言い方をついしてしまったことを反省しました。
任せた以上、相手のやり方に合わせるということを頭に置いてきたつもりではいましたが、それが夫ではなく子ども相手の場合、ついつい平気で偉そうにしてしまっていました。
時には自分のやり方とは少し違っても、相手のやりたいようにやらせてみる、ぐっとこらえて見守ってみる、そしてその後にそっと優しく「こういうやり方もあるよ」と教えてあげるとお互い気持ちよく過ごせるんだな~ということにようやく気がついた瞬間でした。
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