(3) 新型コロナ(による売れ筋の変化)
年が明け始めた頃から懸念されていた第6波が、いままさに襲来している。コロナ感染者数の動向が気になるのは、人流抑制策による経済的なダメージが余りにも大きいからである。いくらEC化が進んでいっても、オンライン消費ですべてが賄える訳ではない。
特に装うことの楽しみは、不特定多数の視線に晒されることによって満足が得られることもある。人流抑制策は、ファッションそのものの楽しみを奪うことにもなりかねない。

実際、約2年のwithコロナ生活で、アパレルの売れ筋にも変化が見られた。最も変化が表れているのは「ルームウェア類」の伸長だ。外出機会が減る中で快適な家暮らしを探求した結果、オシャレなルームウェアに多くの支持が集まったのが理由だろう。
以上、2022年にアパレル業界に大きく影響を及ぼしそうな3つの要因を踏まえつつ、今年、注目したいアパレルブランドとして「ジェラートピケ」を取り上げてみたい。