2022.01.26
# アパレル

「ジェラートピケ」快進撃の理由…これからのアパレル業界を左右する「3つの社会要因」

磯部 孝 プロフィール

グループ全体でのラインロビイング戦略

コロナ禍で「おうち時間」が増えたことはジェラードピケにさらに追い風となった。

ジェラートピケを擁する株式会社マッシュスタイルラボは、株式会社マッシュホールディングス(以下、マッシュHD)のファッション事業会社で、他にビューティ事業、フード事業など複数の事業会社を持つコングロマリット企業。非上場企業につき詳細なデータの把握は出来ないものの、2021年8月期連結決算では売上高899億円 (前期比18%増)の増収増益を達成している。

うちファッション事業は680億円(前期比24%増)で、一番の旗艦ブランドとなるスナイデルが前期比41%増、ジェラートピケは前期比35%増だったことから、ジェラートピケだけで推定売上高237億円ほどの規模感にまで伸ばしているようだ。

2015年からスタートした男性ラインのジェラートピケ・オムは、ユニセックスな着回しトレンドと相まって好調を維持している。オムの年間売上高も25億円を突破、50億円規模を目標に、百貨店のポップアップストアなどスピンアウトでの展開を図って拡販している。

 

しかし、ルームウェアは、外出着を前提としたファッションアパレルと違って買い替え頻度が低い。

あくまでプライベート空間であり、わざわざ複数のルームウェアを揃える人は少なかろう。一度手にしたルームウェアは、シーズンが切り替わったりしない限り、リピ買いはなかなか見込めない。

そこで、近年強化を図っているのがコラボレーション企画だ。ブランドネーミングになっている「ジェラート」から分かるように、飲食ブランドとのコラボレーションを得意とし、特に三ツ星フレンチのジュエルロブションコラボは2015年から毎シーズン人気のコレクションとなっている。

またマッシュHDは、2017年に飲食デリ事業を手掛ける株式会社PARIYA、ファッション事業を手掛ける株式会社巴里屋の2社を買収。グループ内のコラボレーションをさらに加速させ、ラインロビイングの強化を図る狙いがありそうだ。

SPONSORED