2022.01.29

これでは「日大問題」はどこの大学でも起きる…文科省が改革から後退のワケ

さすがに改革派が反旗あげる

日大問題の闇の深さ

「日本大学は田中前理事長と永久に決別し、影響力を排除する」。そう記者会見で述べていた日大の加藤直人学長兼理事長が、その田中英寿前理事長から、学長就任時に125万円の英國屋のスーツを贈られ、受け取っていたことが発覚した。文春オンラインが報じた。

驚いたことに理事会の席で校友会の会長が次のような発言をしたと同じ記事の中で明かされている。

「加藤学長は学長就任祝いとして高価な背広を田中先生に作って貰ったが、みなさんも学部長になったり、理事になった時、同じように貰っているでしょう」

「あなた方のなかには田中先生にお願い事をした人もいるでしょう。加藤学長だけを責めるべきではない」

日大HPより

この発言がどういう文脈で語られたのかは明らかではなく、加藤学長を擁護しているのか、皆同罪だと糾弾しているのかは分からない。だが、日大の幹部の多くが田中前理事長から便宜をはかってもらっている様子が浮かび上がる。

田中前理事長は背任容疑での立件はされず、所得税法違反でのみ起訴された。逮捕前に「俺が逮捕されれば裏金のことも全部ぶちまける」と豪語していたと報じられた。それが背任での立件に影響したかどうかは分からないが、最終的には「逃げ切った」と見ることもできる。

もちろん、日大の工事などを受注している業者などから受け取っていた現金を「所得」として認めたわけで、それが背任に当たるかどうかはともかく、理事長としての「役得」だったことは明らかだろう。

 

その収入がある人物から高額スーツなどを受け取っていたわけだから、大学の発注資金が回り回って学長らの利益になっていたと見えなくもない。日大の改革に当たるには不適当な人物であることは明らかだ。多くの幹部も同様に金品を受け取っていたとすれば、同罪と言えるだろう。

そんな日大の腐敗文化を一掃できる人物をどうやって選ぶのか。日大が設置した「再生会議」が3月末をメドに出すという最終答申書の中味に注目したい。

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