まだ出願できる「歯学部」
ご覧の通り、かなり多くの歯学部が、2期や3期の入試を実施している。独自の奨学金がある大学もあるので、興味ある人は、ぜひ調べてみてほしい。
歯学部については、一時は「コンビニより歯医者が多い」と言われ、供給過剰が危惧されたが、団塊の世代(昭和22年から24年生まれ)が後期高齢者となって大量にリタイヤし始めており、情勢は変化している。
むしろ、歯科治療が必要な高齢者数は増え続けており、歯科へのニーズが今後大幅に減ることは考えにくい。少なくとも、「歯科医師過剰」というメディアを中心とする論調は、主に開業歯科医を前提とした議論で、正しくない可能性がある。
私見だが、歯科医師は、その仕事のコアの部分が技術職であり、AI(人工知能)によって奪われる可能性が低い職業の一つだと考えられる。一方、私の知り合いで、歯学部から最先端の脳科学の研究に進んだ人もいるが、知的な学術的分野でもある。歯学部は、いまも非常に魅力的な進路の一つだと言ってよい。