ヨーロッパで起きている「深刻なエネルギー不足」
「脱炭素」を進めるため、特にヨーロッパ各国では、太陽光発電や洋上風力発電といった、再生可能エネルギーへの投資を進めています。
また、二酸化炭素排出量が多い、「石炭火力発電」を廃止する方向で動いています。
その結果、ヨーロッパをはじめ世界では、深刻な「エネルギー不足」が起きています。

「再生可能エネルギー」の中でも、特に太陽光発電は、日照によって発電量が大きく変わります。太陽の出ない夜間は、別のエネルギー源に頼らなければなりません。
電力網では、「発電量と使用量は同じ」という原則があります。そのため、猛暑の夏の日中や厳冬の朝晩など、電力使用量が増える時は発電量を増やさなければなりません。
ただ、再生可能エネルギーは、発電量の調整が困難です。
そのため、再生可能エネルギーが普及するほど、調整用の電源として「火力発電」の重要性が高まるという、皮肉な結果になっているのです。