高まる「ロシア依存」
「火力発電」の中でも、石炭火力は増やせません。ヨーロッパ各国は、二酸化炭素排出量が比較的少ない「天然ガス」に頼らざるを得ません。
しかし近年、再生可能エネルギーへの投資が増やされる一方、天然ガスへの投資は減少していました。そのため、ここにきて天然ガス不足に直面し、冬場のエネルギー不足問題が深刻化しています。

パイプラインを通じてヨーロッパに天然ガスを供給しているのは、ロシアです。
ヨーロッパ各国の天然ガスの約3割は、「ノルドストリーム」と呼ばれる、ロシアからのパイプラインに依存しています。
最近、「ノルドストリーム2」も完成し、稼働すれば天然ガスの輸送能力は2倍に高まります。