結果、ドイツをはじめヨーロッパ各国は、ロシア産の天然ガスに依存するしかなくなっています。こうした状況では、ロシアに対して強硬な手段を取りようがありません。
プーチン大統領はこうしたことを踏まえて、強気のカードを切ってきたのだと考えられるのです。

アメリカは手を出せない
「ウクライナ侵攻」というカードに対して、アメリカもまた、強硬なカードを用意できない可能性があります。
バイデン大統領は、ロシアがウクライナに「小規模な侵攻」をした場合、それに対する対応は軽いものになる、と述べています。
「軽い対応」とは、経済制裁のことです。
ロシアの銀行に対するドル取引停止などの内容が検討されています。つまり、アメリカは「小規模な侵攻」の場合、軍事作戦は展開しないと言っているのです。
なぜ、アメリカはこんなにも弱腰なのでしょうか?