息子にいくつもの習い事

日本経済の不透明な先行きを反映してか、子育て世代の「教育熱」は過熱の一途を辿っているようにみえる。かつては中学校一年生から受験開始が一般的だった英検は、今や級によっては受験者の大半が幼児・小学生だという。

また、首都圏塾の通塾開始年齢がどんどん低年齢化しているのも有名な話だ。ある知人は、有名中学受験塾の某校舎で、新小学校一年生の入塾待機人数が200人近いと告げられたそうだ。勉強ばかりではない。都心部の大手スポーツクラブでは、幼児・低学年向けのプールや体操クラスが入会までに半年待ちも珍しくないと聞く。

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東京の都心エリアに住み、この春から小学校3年生の男の子を育てるA子さん(36歳)も、子どもの教育に心血を注いでいる親の一人だ。A子さんも夫も東京大学を卒業し大手有名企業に勤務している。小学校入学までは外遊び重視派だったというが、「とある経験」をきっかけに、息子さんにいくつもの習い事をやらせるようになった。ところが、そんな忙しい日々を1年ほど過ごしたとき、息子に異変が見え始めたというのだ。