2022.02.09
# 節約 # 不動産

遅すぎるWi-Fi、劣化した給湯器…新社会人が遭遇した「悪質すぎる物件」の全容

退去しようと思ったところ…
河合 広栄 プロフィール

下の部屋が水漏れの被害に

ある日、鈴木さんが部屋で仕事をしているとインターホンが立て続けに鳴らされた。ドアを開けてみると、そこにいたのは入居の際に挨拶した真下の部屋の住人・田中泰さん(仮名)だった。

「うちの天井から水が漏れてきて部屋中が水浸しなんです!! おたくが水を出しっぱなしにしているんじゃないですか!?」

凄い剣幕で詰め寄ってきたものの、鈴木さんには心当たりがない。念のため田中さんと一緒にトイレや風呂を確認してみたが、水が流れている形跡はなかった。

鈴木さんが下の部屋を見に行くと、天井から雨漏りのように水が流れてきていて、室内はびしょ濡れだった。原因がわからず困り果てた田中さんは、不動産屋へ電話し家主に連絡してもらう。しばらくすると、家主が手配した修理業者がやってきた。

Photo by iStock
 

業者が調べた結果、水漏れの原因は鈴木さんの部屋にあるガス給湯器のゴムの劣化だった。その日のうちに修理は終わり、田中さんの部屋の水漏れも収まったという。しかし業者が言い残していった一言が、鈴木さんの胸につかえていた。

「ここの家主さんダメだねー。今回はガスが原因だったけど、水道管も相当ヤバいよ。ちゃんとメンテナンスしておかないと」

なぜか、水漏れの修理代を請求され…

翌日、不動産屋の担当者から、鈴木さんの元に電話がかかってきた。そこで告げられたのは、驚くべき内容だった。

「今回の水漏れの修理代ですが、家主さんは鈴木さんの火災保険で支払ってほしいと言っています」

修理業者は「ゴムの劣化」が原因だと明言しており、入居してまだ数ヵ月の自分に非はないはずだ――鈴木さんは不動産屋に猛抗議し、その場は収まった。しかし後に残ったのは徒労感と、このアパートに住み続けることへの不安だった。

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