2022.02.09
# 不動産 # 節約

遅すぎるWi-Fi、劣化した給湯器…新社会人が遭遇した「悪質すぎる物件」の全容

退去しようと思ったところ…
河合 広栄 プロフィール

後日、不動産屋の担当者が状況確認と謝罪にやってきた。やはり水漏れの原因は鈴木さんとは関係なく、ガス給湯器の経年劣化だった。配管の接続部分にはめ込むゴム製のパッキンにヒビが入って破損し、中の水が漏れてしまったそうだ。謝罪しながら「修理代を支払う必要はない」と話す担当者に対して、鈴木さんは問題だらけのこのアパートから出たいと伝えた。

「退去の際には、部屋のクリーニング代として家賃1ヵ月分を支払っていただきます」

鈴木さんは驚いた。すでに入居時に、家賃1ヵ月分を保証金として支払っている。クリーニング代もその中から出すのが筋ではないのかと担当者に猛抗議したが、返ってきたのは次のような答えだった。

「契約書をよく読んでくださいよ。保証金は償却するって、ちゃんと明記されてますから。その下には、“原状回復費用(1ヵ月分の賃料)は借主が負担する”と書いてあります」

Photo by iStock
 

慌てて鈴木さんが契約書を出して確認すると、確かに下の方に小さな文字で、「保証金は退去時に償却する…原状回復費用(1ヵ月分の賃料)は借主が負担する…」と書かれている。入居の際に口頭では説明されず、「お時間があるときにでも目を通しておいてください」と言われた部分だった。

「せっかく会社から住宅手当が出ているんですから、お金が貯まるまでもう少しここに住まれた方がいいと思いますよ? 次はもっといいお部屋ご紹介しますから」

愕然とする鈴木さんに、担当者はそう言い残して去っていった。

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