2022.02.21

「繊細な人」「内向的な人」が無理なく「外向的」になるための“シンプルな方法”

こんな考え方があるんです
社交的、活動的で、大胆な行動を好む「外向型」の性格。それとは反対に、一人でいることを好み、思慮深く、リスクを避ける「内向型」の性格。これまでの心理学の研究の一部は、こうした二つの種類の性格分類を提案してきた。

社会においては、外向型が成功を収めやすいと思われがちだが、じつは、ビル・ゲイツもガンジーも内向型だったと言われている。内向型という性格の魅力、そして内向型が強みを生かすコツはどういったところにあるのだろうか。

こうした、繊細な人が自分を裏切らずに人とつきあう方法を紹介した『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法』(スーザン・ケイン著)は米国でベストセラーになった。

以下は、あなたが大企業に勤め、普段は「外向型」のふりをしなければならない内向型なら、本当の自分のために、どのように過ごすべきかを同書からご紹介する。

ひょっとして二重人格?

ブライアン・リトル教授はハーバード大学で心理学を教えていた。大学教育界のノーベル賞と呼ばれる〈3Mティーチングフェローシップ〉の受賞者でもある。背が低くがっしりした体型、眼鏡をかけたリトル教授は、人の心を惹きつけ、よく響くバリトンでしゃべり、演壇で急に歌を口ずさんだりくるくる回ってみせたりする。

独特の口調は古典劇の俳優を思わせる。天才アルベルト・アインシュタインと名優ロビン・ウィリアムズを足したような人だと表現される彼は、たびたびジョークを飛ばして聴衆を喜ばせ、それ以上に自分も喜んでいるようだ。ハーバード大学での講義はつねに満席で、いつも最後は拍手喝采で終わった。

 

ところで、これから紹介するのは、まったく違うタイプの男性だ。カナダの人里離れた森のなか、二エーカー以上もある緑豊かな敷地にひっそり建つ家で、時おり子供や孫たちが訪れるのを別にすれば、妻と二人だけでひっそり暮らしている。暇を見つけては、作曲や読書や執筆活動や友人とのメールのやりとりを楽しむ。誰かに会うときには、一対一を好む。にぎやかなパーティでは、さっさと話し相手を見つけてじっくり会話をするか、さもなければ「ちょっと新鮮な空気が吸いたいから」と外へ出てしまう。

まるで喜劇役者のような教授と隠遁者のような男性とが同じ人物だと種明かしすれば、読者のみなさんは驚かれるだろうか。誰でも状況しだいで違うふるまいをするのだから当然の話だと思われるのなら、さほど驚かれないだろう。

関連記事