2021年4月に入籍を発表したバービーさん。夫のつーたんさんは32歳の会社員だ。出会いのきっかけは、「インスタグラム」だというふたり。しかし芸能人と一般人がどのように恋愛を育むことができるのだろう。

2020年の日本人の婚姻件数は52万5490件で婚姻率は推計4.3。これは前年の4.8(59万9007件)から減少の値で、2001年以降、多少の前後はあれ、緩やかな右下がりを続けている。婚活市場は盛況ながら、結婚している人は減少しているようだ。
ではバービーさんとつーたんさんはどのように出会い、結婚し、そして生活を続けているのだろう。つーたんさんが率直に綴る新連載。その第1回はふたりの出会いからお伝えする。

2021年4月の結婚直後にもエッセイを寄せてくれた
 

28歳のときの「第六感」

占いが特別好きなわけでも、何かが見えるわけでもないが、今思うと不思議である。
とある平日の朝、いつも通りiPhoneのアラームで目覚め、ベッドで中々起き上がれずにいた頃だった。

僕は、関東の田舎町出身の32歳。教育関係の会社員。avexの4つ打ちサウンドと、ハンバーグをこよなく愛するごくごく平凡なサラリーマンである。僕は28歳のこの朝のことを、今でも不思議な気持ちで思い返す。

「そろそろ支度しないといつもの電車に乗れないかも……」とパジャマ姿のままぼんやり考えていたときに、ふと頭に思い浮かべた。
バラエティで肉食キャラの”女”芸人「フォーリンラブ・バービー」

写真提供/バービー

テレビでお尻を出す、性にオープン、恐らく彼女のソーシャルなイメージそのままが、私の持ち合わせる彼女の印象だった。もう一声加えるとすれば、彼女の言葉選びに、頭が良さそうな人だなぁとも感じていた。

僕は芸人さんだと、コウメ太夫さんや、鳥居みゆきさんが好きだ。大きな声と、シンプルでわかりやすい面白さに惹かれる傾向がある。しかし彼女においては、芸人さんとして好きということに加えて、ひとりの人間として気になる存在だった。テレビから伝わってくる声質や話のテンポ感がなんとも心地よかった。根拠もなく、”話が合いそう”と一方的に感じていたので、いつか話してみたいと思っていた。そういえば僕は昔から、人を好きになる時、ルックスやファッションよりも、話が合うかどうかが大切だった。

それまでSNSで彼女のことをフォローをしていたわけではなかったのだが、なぜかこの日、自分の中の第六感がこう言っていた。
今、彼女にダイレクトメッセージを送ると、そのメッセージをきっかけに彼女と交際関係に発展できる。親しい友人関係になるというよりも、異性としてのお付き合いに繋がる。そしてこのタイミングを逃してはいけない。
本来であれば「夢に出てきた」と言ったほうが美しいような気もするが、嘘は付きたくない。僕は起きていた。

これまでの人生を振り返ってみると、不思議と、ふと頭に浮かんだ方向へ流されるとうまくいくことが多かった。進学や、転職などもそう。考えすぎないところが長所なのかもしれない。
今、思い返せば怖いもの知らずの一般人の奇行としか思えずぞっとするが、自分自身の第六感をあまり疑うことなく、旧友に連絡するくらいのなんともゆるりとした勢いでインスタのDMを送ってみた。

「おはようございます。東京都に住む○○〇(本名)です。教育関係の仕事をしている28歳です。突然すみません。メディアで活躍されている姿を拝見し、素敵なお人柄に惹かれています。お忙しいかと思いますがいつかご一緒にお酒を飲みに行けたら嬉しいな、と思いご連絡いたしました!」

といった、簡単な自己紹介+飲みのお誘いで構成された内容だった。
ちなみに僕の好きな女性芸能人は、吉瀬美智子さん、宇野実彩子さんである。

それから2日間返信が来ることはなかった。僕自身もメッセージを送ってから数時間は、既読になるかな?と気になっていたが、仕事をこなしていく内にメッセージを送ったことをすっかり忘れ、日常を過ごしていた。